
松島現在、急増しているデータのほとんどを占めるのは、CADデータ、文書ファイルや画像データといった「非構造型データ」です。これらは、主に部門や事業部ごとに管理されているものであり、先にも述べた通り全社的な統合管理が行われておりません。そこで、ARXのファイル・ストレージ仮想化技術を活用し、各部門に散在するこれらのファイルの統合管理環境を整備することで、ストレージの利用効率の向上が図られるわけです。さらに、ILM(Information Lifecycle Management)に則った情報管理環境も実現可能となります。
長崎ARXの導入により、既存ディスクの使用効率を高められるので、ファイルサーバの肥大化や追加投資に歯止めをかけることが可能となります。特にファイルサーバの統合を全社規模で行えれば、ストレージ関連コストの圧縮額は極めて大きいものとなるはずです。
さらに付け加えれば、ARXの有する自動化機能により、データマイグレーションやバックアップにまつわる情報システム担当者の負荷も大幅に抑制可能となります。
松島ここで重要なことは、ファイルサーバ仮想化で削減できたコストを戦略的なIT投資に振り向けることで、企業競争力の強化、ひいては企業価値の向上につなげられるようになることです。また、情報システム担当者にとっても運用管理負荷が抑制されるため、経営力強化につながるようなシステムの立案、構築といった本来の業務に専念できるようになります。
長崎ARXシリーズは多くのお客様より注目いただいていますが、メーカーであるF5ネットワークスだけではピンポイントでの解決策しか提案できないという課題がありました。対して、ストレージシステムの設計から構築、運用に至る総合的なソリューション力を有する富士通との協業によって、企業が求める様々なストレージ環境の改善ニーズに対処できるようになると考えています。
松島富士通としても、ETERNUSの提案にあたり、ARXを当社のソリューションに組み込むことで、ファイルサーバ環境の効率的な運用や高可用性を実現したり、複数のストレージコンポーネントの最適利用を可能にしたりするなど、お客様に多彩なメリットを享受いただけるようになると考えています。
長崎実際、両社の共同による提案/販売活動なども積極的に進めていますが、新規ユーザの獲得など、すでにその成果も出始めています。今後、ファイル・ストレージ仮想化の一層の普及拡大に向け、共同でのマーケティング活動や営業活動をさらに推進させていこうと考えています。例えば、F5ネットワークスが提供しているストレージ管理ツール「Data Manager」を用いたアセスメントサービス等も挙げられるでしょう。Data Managerはストレージの使用率やトレンドの状況を分析し、可視化できるツールです。社内のストレージ活用状況を”見える化”することで、お客様もストレージ運用の効率化を図るための”次の一手”が打てるようになるでしょう。
松島企業においてはストレージの選択基準として、価格やディスク容量等と並び、「そのシステムによって業務がどれほど改善されるのか」という点が重要視されるようになってきています。富士通の多彩なストレージ製品ラインナップと豊富なソリューションを背景とした総合力に、F5ネットワークスのARXを組み合わせることで、より付加価値の高い提案ができるものと自負しています。ぜひ、皆様にはご期待いただければと考えています。